Japanische Klassiker mit Furigana
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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
Lesen Sie 民藝四十年 (みんげいよんじゅうねん) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.248 Zeichen · 368 Bildschirme
と。先日所望の行器が手に入った。丸々した豊かな形なのだ。私は自身にも器にもいってきかせるつもりで「円カナル、ナ外居セソ」と書きつけておいた。私には器であって器でないのだ。器に私の古里を見ているのだ。あるいは器が私の中に居場所を探しあてたといってもよい。私が求める時はどんな器にも、こういう関係が見られるのだ。だから沢山持っていても、それは私に結ばれて私と一つなのだ。私とは別々なものを色々持っているのではない。だからここでも数のことではなく一つに結ばれた世界の現れなのである。故郷が幾つもあるというのではなく、求めるところに故郷が現れるのである。
あるいはこういってもよいかも知れぬ。私は蒐集で何をしてきたのか。考えるとせっせと一生かかって殿堂を築きそれを荘厳しているのである。いわば美のお寺を建てているのである。なぜそんなことをするのか。穢土のままではいたたまれぬからである。寺は詮ずるに彼岸の浄土が此岸に映る相なのである。そこにはそれぞれに美しい物が集ってくる。品物はみな仏菩薩なのである。私が壇を設け棚をしつらえ、置くべき所に物を置いて、これと日夜を送るのは、丁度真言の坊さんたちが、曼荼羅を構えて、諸仏を念じるようなものである。