Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
すいちゅうのきゅうでん
水中の宮殿
野村 胡堂
Lesen Sie 水中の宮殿 (すいちゅうのきゅうでん) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.533 Zeichen · 52 Bildschirme
怪しい滝山――プログラムの謎
出資者達は、誰に煽動されたか、急に騒ぎ始めました。丁度その頃、沈没船の金貨引揚問題がやかましかったので、平泉館発掘も詐欺の告訴を受け、代表者立花博士は、その無罪を言い解く由もなく、心臓麻痺で急死したのです。
残された綾子にはなんにも判りません。助手の滝山は、記録だけを保管して、形ばかりの仕事を続けておりますが、世間では、詐欺師扱にして、もう誰も相手にしてはくれなかったのです。
怪しい滝山――プログラムの謎
「お父様は決して悪い事をなさる方じゃないワ。きっと、なんか大きな間違があるのよ。潜水夫が死んだのだって、お父様と間違えられて殺された――って言う人があった位ですもの」
綾子はこう結びました。言いたい事は沢山ありますが、十四になったばかりの綾子には、これ以上の事は判らなかったのでした。
でも、思い込んだ大きい眼、堅く結んだ可愛らしい唇には、命を投げ出しても父の汚名を雪ぎ、忠実な爺やの仇を討ってやろうと雄々しくも心を定めたのがよく判ります。
「お兄様、どう? 私、きっと悪者がいろいろな細工をしているに相違ないと思うの。唐崎という人の様子もおかしかったわ」