Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あぶらじごく

油地獄

斎藤 緑雨

Lesen Sie 油地獄 (あぶらじごく) von 斎藤 緑雨 (さいとうりょくう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.624 Zeichen · 69 Bildschirme

Aozora Bunko

六

内、はからず思当ったことのあるように点頭いて手を敲き、飛んで来た小女にお神さんはと聞けば、居りますと云う、お茶を煎れるからお入来と云って呉れと命じたは、秋元の女房がその昔茶屋奉公したことのあるを、かねて小耳に挾んで居たので、三世相解の埋合せに、今買って来た藤村の最中から漕附ける、貞之進に取っては非常の大計画が産出されたのだ。

六

百花園の秋草を見に行った土産に、言問の団子を買って来て呉れたことはあったが、ついぞこれまで已むを得ぬ用事の外、冗談口一つ云ったことのない貞之進が、わざ/\お神さんにとのことに小女も不審を立て、寝るまでの時間つなぎに、亭主が不断着の裾直しに懸って居た秋元の女房は、黒の太利とかいう袢纒の、袖口の毛繻子に褐色の霞が来て居るのを、商売※(「てへん+丙」、第4水準2-13-2)外見無しに引被け、転宿でもなさりたいのかと、膝の上の糸屑を丸めながら二階へ登って、貞之進の部屋の前まで行けば、お這入り/\といつにない愛素しいに、女房は勝手が違ったようでかえって恐縮し、御用はと恭々敷すべり込めば、いや用ではない