Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

「ともかくも一日も早く身を定めなければ成らぬと思ッて、今も石田の所へ往ッて頼んでは来ましたが、シカシこれとても宛にはならんシ、実に……弱りました。唯私一人苦しむのなら何でもないが、私の身が定らぬ為めに『方々』が我他彼此するので誠に困る」

ト萎れ返ッた。

「そうですネー」

ト今まで冴えに冴えていたお勢もトウトウ引込まれて、共に気をめいらしてしまい、暫らくの間黙然としてつまらぬものでいたが、やがて小さな欠伸をして、

「アア寐むく成ッた、ドレもう往ッて寐ましょう。お休みなさいまし」

ト会釈をして起上ッてフト立止まり、

「アそうだッけ……文さん、貴君はアノー課長さんの令妹を御存知」

「知りません」

「そう、今日ネ、団子坂でお眼に懸ッたの。年紀は十六七でネ、随分別品は……別品だッたけれども、束髪の癖にヘゲル程白粉を施けて……薄化粧なら宜けれども、あんなに施けちゃア厭味ッたらしくッてネー……オヤ好気なもんだ、また噺込んでいる積りだと見えるよ。お休みなさいまし」

ト再び会釈してお勢は二階を降りてしまッた。

縁側で唯今帰ッたばかりの母親に出逢ッた。

「お勢」

「エ」

「エじゃないよ、またお前二階へ上ッてたネ」