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Japanische Klassiker mit Furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

折角の相好もどうやら崩れそうに成ッた……が、はッと心附いて、故意と苦々しそうに冷笑いながら率方を向いてしまッた。

折柄梯子段を踏轟かして昇が上ッて来た。ジロリと両人の光景を見るや否や、忽ちウッと身を反らして、さも業山そうに、

「これだもの……大切なお客様を置去りにしておいて」

「だッて貴君があんな事をなさるもの」

「どんな事を」

ト言いながら昇は坐ッた。

「どんな事ッて、あんな事を」

「ハハハ、此奴ア宜い。それじゃーあんな事ッてどんな事を、ソラいいたちこッこだ」

「そんなら云ッてもよう御座んすか」

「宜しいとも」

「ヨーシ宜しいと仰しゃッたネ、そんなら云ッてしまうから宜い。アノネ文さん、今ネ、本田さんが……」

ト言懸けて昇の顔を凝視めて、

「オホホホ、マアかにして上げましょう」

「ハハハ言えないのか、それじゃー我輩が代ッて噺そう。『今ネ本田さんがネ……』」

「本田さん」

「私の……」

「アラ本田さん、仰しゃりゃー承知しないから宜い」

「ハハハ、自分から言出して置きながら、そうも亭主と云うものは恐いものかネ」

「恐かア無いけれども私の不名誉になりますもの」

「何故」

「何故と云ッて、貴君に凌辱されたんだもの」