Japanische Klassiker mit Furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
でも夫に持ッて親に安楽をさせることで有ろうと云ッて、嘲けるように高く笑う。見よう見真似に娘までが、お勢の方を顧みて、これもまた嘲けるようにほほと笑う。お勢はおそろしく赤面してさも面目なげに俯向いたが、十分も経ぬうちに座舗を出てしまッた。我部屋へ戻りてから、始めて、後馳に憤然となッて「一生お嫁になんぞ行くもんか」と奮激した。
客は一日打くつろいで話して夜に入ッてから帰ッた。帰ッた後に、お政はまた人の幸福をいいだして羨やむので、お勢はもはや勘弁がならず、胸に積る昼間からの鬱憤を一時に霽そうという意気込で、言葉鋭く云いまくッてみると、母の方にも存外な道理が有ッて、ついにはお勢も成程と思ッたか、少し受大刀になッた。が、負けじ魂から、滅多には屈服せず、尚おかれこれと諍論ッている。そのうちにお政は、何か妙案を思い浮べたように、俄に顔色を和げ、今にも笑い出しそうな眼付をして、「そんな事をお云いだけれども、本田さんなら、どうだえ? 本田さんでも、お嫁に行くのは厭かえ?」という。「厭なこった」、と云ッて、お勢は今まで顔へ出していた思慮を尽く内へ引込ましてしまう。「おや、何故だろう。