Japanische Klassiker mit Furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
て誰がなろう?
と、こうお勢を見棄たくないばかりでなく、見棄ては寧ろ義理に背くと思えば、凝性の文三ゆえ、もウ余事は思ッていられん、朝夕只この事ばかりに心を苦めて悶苦んでいるから、あたかも感覚が鈍くなったようで、お政が顔を皺めたとて、舌鼓を鳴らしたとて、その時ばかり少し居辛くおもうのみで、久しくそれに拘ってはいられん。それでこう邪魔にされると知りつつ、園田の家を去る気にもなれず、いまに六畳の小座舗に気を詰らして始終壁に対ッて歎息のみしているので。
歎息のみしているので、何故なればお勢を救おうという志は有っても、その道を求めかねるから。「どうしたものだろう?」という問は日に幾度となく胸に浮ぶが、いつも浮ぶばかりで、答を得ずして消えてしまい、その跡に残るものは只不満足の三字。その不満足の苦を脱れようと気をあせるから、健康な智識は縮んで、出過た妄想が我から荒出し、抑えても抑え切れなくなッて、遂にはまだどうしてという手順をも思附き得ぬうちに、早くもお勢を救い得た後の楽しい光景が眼前に隠現き、払っても去らん事が度々有る。
しかし、始終空想ばかりに耽ッているでも無い※多く考えるうちには少しは稍々行われそうな工夫を付ける、そのうちでまず上策というは、この頃の家内の動静を詳く叔父の耳へ入れて父親の口から篤とお勢に云い聞か