Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

それじゃア文さん、先刻の事はいずれまた翌日にも緩りお咄しましょう」

「ハイ私も……私も是非お咄し申さなければならん事が有りますが、いずれまた明日……それではお休み」

ト挨拶をして文三は座舗を立出で梯子段の下まで来ると、後より、

「文さん、貴君の所に今日の新聞が有りますか」

「ハイ有ります」

「もうお読みなすッたの」

「読みました」

「それじゃア拝借」

トお勢は文三の跡に従いて二階へ上る。文三が机上に載せた新聞を取ッてお勢に渡すと、

「文さん」

「エ」

返答はせずしてお勢は唯笑ッている。

「何です」

「何時か頂戴した写真を今夜だけお返し申ましょうか」

「何故」

「それでもお淋しかろうとおもって、オホオホ」

ト笑いながら逃ぐるが如く二階を駆下りる。そのお勢の後姿を見送ッて文三は吻と溜息を吐いて、

「ますます言難い」

一時間程を経て文三は漸く寐支度をして褥へは這入ッたが、さて眠られぬ。眠られぬままに過去将来を思い回らせば回らすほど、尚お気が冴て眼も合わず、これではならぬと気を取直し緊しく両眼を閉じて眠入ッた風をして見ても自ら欺くことも出来ず、余儀なく寐返りを打ち溜息を吻きながら眠らずして夢を見ている内に、一番鶏が唱い二番鶏が唱い、漸く暁近くなる。