Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
「エ学問……出来るという噺も聞かんが……それとも出来るかしらん。この間から課長の所に来ているのだから、我輩もまだ深くは情実を知らないのです」
ト聞くとお勢は忽ち眼元に冷笑の気を含ませて、振反って、今将に坂の半腹の植木屋へ這入ろうとする令嬢の後姿を目送ッて、チョイと我帯を撫でてそしてズーと澄ましてしまッた。
坂下に待たせて置た車に乗ッて三人の者はこれより上野の方へと参ッた。
車に乗ッてからお政がお勢に向い、
「お勢、お前も今のお娘さんのように、本化粧にして来りゃア宜かッたのにネー」
「厭サ、あんな本化粧は」
「オヤ何故え」
「だッて厭味ッたらしいもの」
「ナニお前十代の内なら秋毫も厭味なこたア有りゃしないわネ。アノ方が幾程宜か知れない、引立が好くッて」
「フフンそんなに宜きゃア慈母さんお做なさいな。人が厭だというものを好々ッて、可笑しな慈母さんだよ」
「好と思ッたから唯好じゃ無いかと云ッたばかしだアネ、それをそんな事いうッて真個にこの娘は可笑しな娘だよ」
お勢はもはや弁難攻撃は不必要と認めたと見えて、何とも言わずに黙してしまッた。それからと云うものは、塞ぐのでもなく萎れるのでもなく、唯何となく沈んでしまッて、母親が再び談話の墜緒を紹うと試みても相手にもならず、どうも乙な塩梅であったが、シカシ上野公園に来着いた頃にはまた