Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

りんらくのこうじょのおぼえがき

淪落の皇女の覚書

久生 十蘭

Lesen Sie 淪落の皇女の覚書 (りんらくのこうじょのおぼえがき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.649 Zeichen · 56 Bildschirme

Aozora Bunko

その朝は早くからベンチへ行って待っていると、いつものようにジョルジュが姉に手をひかれながらやってきたが、レミュに美しい微笑を送りながら、「昨夜、話した方はこの方」と姉に紹介した。ジャンヌはレミュの手を握りながら、いいお友達が出来てジョルジュも退屈せずにすみ、私も安心して勤めができるとお愛想をいった。

話はまた、人生にはどうしてこうも不幸が多いのかという昨日のつづきになったが、そんなことをいっているうちに、この弱々しい、病身の青年を力のかぎり劬ってやりたいといううれしい感動が胸に満ちてきて、熱情の迸るままに、それが神経痛であろうとリュマチスムであろうと、僕の友情できっと癒して見せると言い切った。ジョルジュは顔を赧らめ、苦しそうに口籠りながら、これはエモフィリーという遺伝病なので、たとえあなたがどんなにしてくれても癒る見込みはないのだと絶望的なことをいった。

レミュはその夜、ひとりで苦しみ、あてどなく祈り、ジョルジュの不幸の原因になっているエモフィリーという病気はどんな性質のものかと、あらん限りの状態を思いだして想像してみた。次の日は日曜でジョルジュの公園行は休みなので、さっそくアルスナル図書館へ行って遺伝学の本を借りだし、エモフィリーがなにものなるかを調べているうちに、独逸のヘッセン王家から出てニコラス二