Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
Lesen Sie 澪標・落日の光景 (みおつくし) von 外村 繁 (とのむらしげる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.889 Zeichen · 268 Bildschirme
初心な私には、世にも貴重なものに思われ、色情的な視線は向け難い。
しかし娘達の乳嘴の色はいかにも可憐である。豊麗なボリュームに、まるで睛を点じているようで、流石に好色の想いをそそる。が、私のそんな淫らを視覚にも、不思議に悔いを残さない。むしろ私はほのぼのとした幸福感に浸っているようであった。
翌日、私は蓼科山に上り、夜行で上京した。数日滞在して、帰省した。
九月、関東大震災が起り、再び上京した。父の日本橋の店と、深川の工場は全焼したが、一人の負傷者もなく、高田町の工場は残った。
叔父一家を滝野川の避難先に見舞い、叔父の家の女中、八重と再会する。再会というのは、私が中学生の頃、叔母や、従兄弟達の伴をして来た八重と、郷里の家で一夏を過したことがあったからである。八重の故郷は愛知川の上流の君ヶ畑で、紺絣姿は私の頭に初初しい印象を刻んでいる。が、再び見る八重は見違えるばかりの美貌で、その肢体はむしろ豊満であった。
その頃、私は梶井や中谷と常に行動を共にするようになっていた。梶井は大酒家であり、愛酒家でもある。小料理屋で飲む酒の味も、私は梶井から教えられる。