Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
むだい(なな)
無題(七)
宮本 百合子
Lesen Sie 無題(七) (むだい(なな)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.717 Zeichen · 4 Bildschirme
ターニャは石鹸の泡だらけのスポンジで私の背中をこすりつつ、又云った。
――何て往来が暖かくなったんだろう! これからは私散歩、散歩!
彼女のよろこびが溢れて 私を包んだ。
――いいわね ターニャ、よく散歩して赧い赧い顔をした赤ちゃんを早くお生みよ
――私子供がそりゃすきなんです
それはターニャが、腹の重さで心地足を引ずるようにし乍ら、歩いて居る様子でよくわかった。
二十歳の、親なしの雑使婦のターニャの白い上被を着た身のまわりには腹の児に対する愛とともに深い生活の安心が輝やいて居た。
天気の晴れたり曇ったりにまで、草のように気分を影響される病人で満ちた空間をよこぎって、ターニャの重い腹と金髪が動くと、そこには美さえあった。СССРの新社会制度が 此世にもたらしたよき人間的美の一つとして、自分はそれを感じるのであった。
――赤ちゃんが生れてもラブ・ファクつづけるの
――もう一つ部屋を貰えればつづけられるんです 知り合の女の子に来て貰ってね
ターニャは、
――男の子が生れるといい
と云った。
――ソヴェトロシアでは 男も女も同じじゃないの
――それでも男の子の方が人生を楽にすごせる、例えば私の行って居るラブ・ファクで二十何人かの中に女は私一人です。