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Japanische Klassiker mit Furigana

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むだい(に)

無題(二)

宮本 百合子

Lesen Sie 無題(二) (むだい(に)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.972 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

にぎやかな色、あかるい空、しかし歌をうたう心持はしない。暖い大地の、不思議な物懶さと、陰鬱が、にぎやかな色彩に包まれて澱んで居るのである。南部に近い温帯の眠たさ、永遠の晩秋で冬は来ないのだろう。風のない、ひっそりとした風景。

耳の長いドンキに、綿をつんで、赤ちゃけた道をコロコロと転って行く黒人。

南へ来るにつれて、初冬のかたさが、天地にうちにとけて、ほの暖く成って来る。

Blacksburg(South Carolina)に来るとステーションに、Coloured, White と別にした札が下げてある。此からサウスキャロライナに入ったのだ。

黒人の太い、しかしどこかに胡弓を弾くような響のある淋しい声。

○浅青い色の大空と煉瓦色の土と、緑と木との対照。

○濁った河の水は、日光の下で、紫色に光る。

○とんび、低くゆっくりと飛ぶ。

○柳も、重い、鈍い緑、何か非常に神秘的な動物的なうねり。

○大きな太い煉瓦の煙筒に、すりついたように見える小さい木造の黒坊の小屋。

○十二月一日

小川未明さんが、その小説の中に「いろいろの連想をもった自分には非常になつかしく思われるものも、他人にとっては、一文の価値さえないものだ」