Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Lesen Sie 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 101.908 Zeichen · 204 Bildschirme
そしてピストルを握ったトラ十の腕を、逆に高くねじあげている。
房枝は、トラ十をおさえてくれる何者かの方へ応援したのがいいのだとは思ったが、手を出しかねていると、トラ十のもっていたピストルが、下におちて、階段をころがった。
「さあ、これで、もうおとなしくしろ」
青年は叫んだ。
そのこえ! 房枝ははっと胸をつかれたように思った。
「あ、帆村さんじゃありません」
すると、青年はすぐこたえた。
「そうです、帆村です。あぶないところでしたね」
「なんだ、きさまは帆村荘六か。ふーん、帆村なんぞに、ひねられてたまるものか」
と、おどろいたトラ十は、満身の力をこめて、帆村のからだを左に右に、ふりとばしにかかった。
「あっ! しずかにせんか」
といったが、このときトラ十は、帆村の腕をほどいて、ぱっと往来へにげだした。
深夜の怪人
「あっ、トラ十がにげた」
「帆村さん。しっかり」
黒川と房枝は、こえをたててさわいだ。しかし二人とも帆村に加勢することは出来なかった。二人とも、手をしばられ、足首のところを固く結ばれているから、そろそろ歩くのはともかくも、走るなどということはできない。