Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Lesen Sie 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 101.908 Zeichen · 204 Bildschirme
ようやく、食事はだいぶん進んだらしく口をきく客もでてきた。
「目の前? うそをつけ。目の前には、ソースのびんなんかないぞ」
トラ十は、どなりかえしたが、そのとき、おやという表情で、目をみはった。ソースのびんは見えないが、彼の目の前には、うつくしい大きな花籠があった。何というか、色とりどりの花を、一ぱいもりあげてある。どう見ても、三等食堂には、もったいないくらいの、りっぱな花籠だった。
「ほら、ソースのびんは、その花籠のかげに、あるじゃないか」
「なるほど」
と、トラ十は、うめくようにいって、ソースのびんをとったが、彼の目は、なぜか、このりっぱな花籠のうえに、ピンづけになっていた。
警報
この雷洋丸の無電室は、船長以下の幹部がつめかけている船橋よりも、一段上の高いところにあった。
それは、ちょうど午後七時五十分であったが、この無電室の当直中の並河技士は、おどろくべき内容をもった無電が、アンテナに引っかかったのを知って、船橋に通ずる警鈴を押した。
すると、間もなく、扉があいて、一等運転士が、自身で電文をうけとりにとびこんできた。
「警報がはいったって、その電文はどれだ」