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Japanische Klassiker mit Furigana

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かたいなかにあったはなし

片田舎にあった話

小川 未明

Lesen Sie 片田舎にあった話 (かたいなかにあったはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.329 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

おじいさんは、そのかんのふたを開けました。すると香ばしいかおりがしたのです。

「粉じゃ、なんの粉だろう……。」と、頭をかしげました。

こんどは、おばあさんが、その赤いかんを取って、香いを嗅いだのであります。

「おじいさん、これは、やはり麦を挽いた粉ですよ。うちのせがれは、子供の時分から、不思議な子で、こうせんが大好きだったから、こんなものを送ってよこしたのですよ。」と、おばあさんはいいました。

「飯にでもかけて食べるのかな。」

「きっと、そうするのでございますよ。」

おじいさんと、おばあさんは、その赤黒い粉を飯にかけて食べました。しかし、その香いほど、あまり、うまくはありません。

「砂糖をまぜなければならぬだろう。」と、おじいさんがいいました。

「これは、子供の食べるものですね。」と、おばあさんはいいながら、立って、砂糖を持ってきました。そして、二人は、飯にかけて食べました。

夜になって、二人は、いつものごとく床につきました。けれど、どうしたことか、目がさえて眠れませんでした。

「ああ、こうせんを食べたので、胸がやけたとみえて眠れない。」と、おじいさんがいいますと、