Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かためのごあいさつ

片目のごあいさつ

小川 未明

Lesen Sie 片目のごあいさつ (かためのごあいさつ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 1.494 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

新ちゃんは腰に長いものさしをさし、片方の目をつぶって、片方の手をうしろにかくしながら、頭をちょっとかしげて、みんながお話をしているところへ、いばって出てきました。

「いいか、よらばきるぞ?」と、いいました。

「なあに? 新ちゃん、それは、なんのまねなの?」と、お母さんがおっしゃいました。

「ねえ、お母さん、タンゲサゼンのまねをしているのですよ。」と、兄さんの徳ちゃんが、いいました。

「どこでそんなもの見てきた?」と、お父さんがおわらいになりました。

新ちゃんはそんなことには答えないで、さっとものさしをひきぬいてふりまわしていました。

「また、一人きったぞ。」といって、とくいでいました。

「まあ、ほんとに困ってしまいますこと。」と、お母さんはおっしゃいました。

「お母さん、チンドン屋がこんなまねをしてくるのですよ。」

そういって兄さんは、「おれはそんなばかなことはしないぞ。」といわぬばかりに、弟のすることを見ていました。

「ああ、そうか。新吉もチンドン屋のお弟子になるといい。」と、お父さんがおっしゃいました。

「チンドン屋なものか、小田くんからならったんだい。」と、新ちゃんはいいました。