Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ものすごきひとくいばなのかい
物凄き人喰い花の怪
国枝 史郎
Lesen Sie 物凄き人喰い花の怪 (ものすごきひとくいばなのかい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.756 Zeichen · 12 Bildschirme
それが起こるというからには起るだけの理由がなければならぬ。どこかに地下室でも造られてあったらその地下室へ反響してあの位いの音は起るだろう。それ以外には理由がないとこのように確信したからでした。そして不幸にもその確信は事実であったのでございます」
「それにしても博士は自分の息子のバルビュー迄もあの怪物の餌食にしたものでございましょうか?」
「そうです」とフィリッポ氏は市長に向かい「科学者に執っては自分の子より研究材料を愛します」
「コックニー博士本人は一体何処へ行ったのでしょう?」
警視総監は斯う訊いた。
「コックニー博士は自分をも捨てて花に喰わせたのでございますよ……勝れた科学者は自分の身よりも研究材料を愛します」
「ところで、ところで……」と総監は無闇に呼吸をはずませて、
「あの恐ろしい花の名は全体何んというのです?」
「まだ学名などはありません。どうしても付けろと有仰るなら『コックニー氏花』とでも付けましょうか」
「もう一つ疑問がございますが」
新聞記者が斯う云った。
「マドリッド市中へ現われたところのバルビュー氏の亡霊は……」「否!」と博士は苦笑しながら記者の愚問を遮った。