Japanische Klassiker mit Furigana
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くるいだこ
狂い凧
梅崎 春生
Lesen Sie 狂い凧 (くるいだこ) von 梅崎 春生 (うめざきはるお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 111.430 Zeichen · 226 Bildschirme
「うちのお客さんの話では、とても上手だという話よ。大の男が勤めに出ないで、うちでごろごろしてては、見っともないじゃないの。早く治ってちょうだい」
精神力をふるい起さずに、これ幸いと骨休めをしている。美加子はそう解釈しているらしかった。指圧を頼むのに別に異存はないので、いや、腰の痛みや圧迫感から逃れたいのは彼自身なので、進んで指圧を受ける気持になった。背の高い、骨っぽい感じの指圧師がやって来た。長年の修練のためか、手の指の先が毒蛇の頭みたいに、平たくぺたんこになっている。
「医者なんかダメですよ」
背中を押しながら、指圧師はあざけるように言った。言うというより、訓戒するという方に近い口調である。
「医者は痛み止めの注射をするだけで、あとは何も手を打たない。それにくらべると指圧の方は――」
栄介はうつぶせのまま、笑いを感じながらそれを聞いていた。しかし指圧師の指が腰に移ると、笑ってばかりいるわけには行かなくなった。痛みがやって来たのである。
「材木だ。おれは古材木だ」
そんな気分が、指が痛点を圧するにつれてだんだん消え、彼は枕をつかんでうなったり、
「痛い!」