Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme

Aozora Bunko

取りも直さず今の自力の気持ではありますまいか。人は憧憬してこの境涯に入ります。わたくしは追い迫まられて止むなくこの境涯に入ります。動機こそ違っていましても、入ることは一つであります。そして、そこに更に差があります――枯淡と青春と。そうです。わたくしは女、女にして若き娘にして、いまや、三更月下無何に入ります。これはいかなる造化の戯れでしょうか。作者、評して曰く「錯を将って錯に就く」

これは人々の前に現れると必ず、「一銭頂戴な」とねだる夫婦乞食であります。

夫婦乞食は霙の降る中を寒さに赤さつま芋色になった手をつなぎ合って、町の表通りから溝の橋を渡って遊郭へ入って行きます。着物の裾を二人とも、だらしなく薄ぬかるみの路面に引摺り、とぼ/\と歩いて行きます。足の運びの途中にぴょんと弾ね上げる腰付や、威張ったように踏み出す細脛の所作なぞも見せて行きます。生理的の欠陥者が、その不自然な動作ゆえに却って名優が大まかに工んだ芸をしてるようにも受取れるあの様子を、男女、二人、しかも手つなぎで揃って行くものですから、もちまえ芝居がゝつて見える遊郭風景に加えて、大歌舞伎の道行姿を切抜いて貼付けたような、際立たしさで浮きます。