Japanische Klassiker mit Furigana
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いなかのおかあさん
田舎のお母さん
小川 未明
Lesen Sie 田舎のお母さん (いなかのおかあさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.201 Zeichen · 5 Bildschirme
おみつは、顔を赤くしましたが、心の中で、お母さんのおくってくださったのを、たとえじみでもなんのはずかしいことがあろうかと、自分をはげましていました。
ひろびろとしたデパートは、いろいろの品物でかざりたてられていました。そして、そこはいつも春でありました。香水のにおいがただよい、南洋できのらんの花がさき、美しいふうをした男や女がぞろぞろ歩いて、まるでこの世の中の苦労を知らぬ人たちの集まりのようでありました。
「みつや、人がみんな、おまえのふうを見ていくじゃないの。そんな田舎ふうをしているからなのよ、みっともないわ。」と、お嬢さんがいいました。
これをきくと、おみつはまだ若い娘だけに、
「いくらお母さんがおくってくださったのでも、ほかの着物を着てくればよかった。」と、思いました。
お嬢さんは買い物をして、その包みをおみつに持たせて、それから食堂にはいっておみつもいっしょにご飯をたべ、コーヒーをのんで、休みました。そして、そこを出ました。
「みつや、東北地方の物産の展覧会があるのよ。きっとおまえの国からも、なにか名物が出ているでしょう。ちょっと見ましょうね。