Japanische Klassiker mit Furigana
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がぼう
画舫
豊島 与志雄
Lesen Sie 画舫 (がぼう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.863 Zeichen · 22 Bildschirme
丁度よい相手が上海にいるし、場合によってはこの金田が貰ってもよろしい。また秀梅自身も、若いのにいつまでそうしてもおられまいし、何とか考えを変えるべきであろう。それに現在のままでは将来のことも案じられる。陳家に出入の人々のうちには、財産や婦人を求める眼色も相当に多いと聞く。兎に角万事のこと、来年の春そちらへ出向く折に詳しく相談したい。――そういう意味の突然の手紙でありました。冗談と露骨さとの入り交った、真意の掴めないものでありました。
陳秀梅はその手紙に相当悩まされました。殊に、いろいろ貪慾な眼を周囲に感じることもありましたので、最後の項には心を刺されました。けれどもこういう事柄については、一家のうちに適当な相談相手も見付かりませんでしたし、財務に忠実な徐康とても、女の心情には思いやりの少い老人に過ぎませんでした。そして何よりも不安なのは、当の張金田自身が何のために右のような手紙を書いたのか、それが分らないことでありました。もう四十歳にもなって独身でいる彼、数人の妾がいるとかいう彼、仕事に曖昧な影の多い彼、どんなことを企らんでいるか分りませんでした。