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Japanische Klassiker mit Furigana

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とざんだんぎ

登山談義

木暮 理太郎

Lesen Sie 登山談義 (とざんだんぎ) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.219 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

其外に今残っている東京での最初の山友達としては、海の礼讃者であった田部君で、其後同君が登山界に齎らした大きな功績は、どなたも御存知の通りであります。

古く山行を倶にした私の友人が終に山が好きになれなかったのは、確に山に登る労力がくだらぬものに思われた為に相違ありますまい。其労力に堪えて山の真味が解る迄に至らぬうちに、途中で挫折してしまったものとしか思われない。吾々でも骨の折れた割に面白くなかったとはよく言うことですが、それが為に其後の登山を止めようとは夢にも思わないのは、既に面白かった幾多の経験も持っているからで、今から三十五、六年前の人はそうでなかった。信仰を離れた単なる趣味の登山であって見れば、時代という大きな背景の力の前には、折角恵まれた素質はあっても、充分に発育す可く余りに抵抗力が弱かったので、其点から言うと今の人は非常に幸福であると思います。流行というと語弊がありそうですが許して頂くことにして、それが人心に及ぼす大きな影響には今更ながら全く驚嘆せずにはいられません。

そういえば私の小さい村での山巡りの流行――これも少し適切を欠いた言葉かも知れません――が私の登山心を助長するに、少くとも夫れを示唆するに与って力のあったことは否めないのであります。