Japanische Klassiker mit Furigana
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しろばなのあさがお
白花の朝顔
泉 鏡花
Lesen Sie 白花の朝顔 (しろばなのあさがお) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.880 Zeichen · 62 Bildschirme
」
「綺麗なお銚子。」
色絵の萩の薄彩色、今万里が露に濡れている。
「妻の婚礼道具ですがね、里の父が飲酒家だからですかな。僕は一滴もいけますまい、妻はのまず。……おおん、あの、朝顔以来、内でこれの出たのはそうですなあ、大掃除の時、出入りの車夫に振舞うたばかりですよ。」
「お毒見をいたします。」
お洲美さんが白い手で猪口を取った。
「注いで下さい。」
大人驚いた顔をして、
「飲むのかね。」
「大掃除の時の車夫のお銚子ですから。――この方は、あの、雲助も同然の身持だけれど……先生の可愛い弟子です。」
かねて、切れた眦が屹として、
「間違いがあると、私が、先生に申訳がありません。」
「おおん、何か、私の饒舌った意味を取違えているようだけれど、いいさ、珍らしく飲むのも可かろう……注ぐよ。」
「なみなみと。もう一つ。もっと、もう一度。」
歯ぎしみするように、きッきッと。
「ああ、飲んだ。」
と、もう白澄んだ瞼を染めた。
「境さん、いいでしょう、上げますわ。」
「駕籠屋は建場を急いでいます、早く飲もうと思ってね。」
「おいらんのようにはいきません。お酌は不束ですよ、許して下さい。」
「こっちも駆けつけ三杯と、ごめんを被れ。