Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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もうじんどくしょう

盲人独笑

太宰 治

Lesen Sie 盲人独笑 (もうじんどくしょう) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.171 Zeichen · 21 Bildschirme

Aozora Bunko

さくじつまでわ、したきりすずめ、こん日わ、にんげんらしきものを、たべたり。つぎに、あぶらやのおせつ、琴にて、さよかぐらを、けいこ。

○同七日。ひるから、あめふる。また、歯がいたまねばよいが。

○同八日。うてん。それこそ、また歯をいたむにつき、のみけるものわ、くすり。

○同九日。あめふる。か(蚊)ひとつ。

かならずと。ちぎりしひとわ。来もやらで。さみだれかかる。やどのさびしさ。

同よる。はを、いたみ候。ああ、さてもさても。

○同十日。あめふる。歯が、いたい。おかや。琴。すゑのちぎりをけいこする。おかやに言はれて、こんにちより、たばこを、たち(断ち)申し候。

○同十一日。あめふる。同いたい、いたい。

にくまれて、世にすむかひわ、なけれども、かわいがられて、死のよりましか。

この、こか(古歌)のごとく、わしも、歯がいたくて、世にすむかひわ、なけれども、ねずみとらずの、ねこよりましか。やれやれ、いたや。いのちの、あらんかぎりわ、この歯をいたむことかと、おもへば、かなしく候。

さびしさわ。あきにもまさる。ここちして。日かずふりゆく。さみだれのころ。

○同十二日。