Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いしころみち

石ころ路

田畑 修一郎

Lesen Sie 石ころ路 (いしころみち) von 田畑 修一郎 (たばたしゅういちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.254 Zeichen · 39 Bildschirme

Aozora Bunko

それに白と黒の斑牛、こいつはどうしていつまでもこう動かずにいるんだろう。その鮮かな背はどんなに遠くにいても、どんなに林の中からちょっぴり見えただけでも眼につかないということはない。いつまでもいつまでもじっとして草を喰っている。

あたりには散歩するところがたくさんあった。同じ島の中でも、神着とこことでは何というちがいだろう。明い。そして何もない。家の左手の傾斜地を左へ上って行くと、高台のようになった広い平地があるが、そして大部分は耕地で、ところどころには鍬を入れている人影が見えるが、それは何だかあたりの雰囲気にのみこまれて、働いているというより、ただそこにいる人という感じで、ゆっくりと動いている。耕地もそうで、それはつい昨日耕地というものになったような、素人くさい様子をしている。林もそうだ。それはちょろちょろと細かったり、ただ伸びられるだけ伸びるとでもいうように、むやみと真すぐに立っていたりしているが、それでいて生き生きしている。

家の右手の林を抜けるとすぐ海ぎわで、崖縁の小路をつたってゆくと一面にまだ黄ばんだままの草地で蔽われた広い突鼻がある。ひる間、僕は何度もそこへ寝っころがりに行った。