Japanische Klassiker mit Furigana
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「ねぎさまみやた」そうさくメモ
「禰宜様宮田」創作メモ
宮本 百合子
Lesen Sie 「禰宜様宮田」創作メモ (「ねぎさまみやた」そうさくメモ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.713 Zeichen · 14 Bildschirme
けれども、それが消えると、又元のような旅愁が彼女の心に入って来る。
○汽車が動いて居るのだと云うことを証挙だてる、どんなささいなものもくらいそとには見えない。其故ときによって、心持の持ちようによると、列車はまるで前へは進まずに、一つところで上下にガタガタゆれたり、吼ったりしてあばれて居るようにほか感じられないことさえある。
○二十五日夜、仙台よりの汽車中にて、
○彼女は二十三四になったかならないである。どっちかと云えば、いい服装をして居るけれども、実際の生活程度はそんなに高くないらしい点がその態度の中にチョイチョイとあらわれる。東京に長く居た地方の女である。新婚後東京の夫の任地へ行くらしい。
沢山の見送りが来て居る。その前で、彼女はさも輝やかしそうに見える。落着いて、さも安んじた心持で居るように微笑――得意な幾分女性の傲慢もそなえた――をうかべながら、かるく頭を下げながら、挨拶をして居る。そして、丈の高い体は美くしく見えた。御機嫌よう御機嫌ようと云う声に送られて、汽車が構内を出てしまうと、急に彼女の目には、或るたるみがあらわれた。次で、アアよかった。