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Japanische Klassiker mit Furigana

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しほんたいへいき

私本太平記(五)

吉川 英治

Lesen Sie 私本太平記(五) (しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 252.330 Zeichen · 505 Bildschirme

Aozora Bunko

伊勢、熊野などの海党も交じっていて、三木俊連がそれの束ねであった。――そして義貞が起つ日を、その鎌倉入りの日を――待ちすましていたものと、書面に見える。

「かたじけない」

義貞は書面を巻いて、ちょっと、拝を見せながら、船田ノ入道へ手渡した。

「つとに、宮のご令旨はいただいておったが、作戦のうえにも、それほどまでのお手廻しがおありとは、ここへまいるまで、義貞、つい存じもよらなかった。――なにぶんにも野戦一色の兵馬、海手はいかがせんと案じていたが、これで上々の配置がなると申すもの。……して、すでに三木殿以下の船手は?」

「はい」と、三木の家来、奥富三郎兵衛が、それへ答えた。「四日ほど前、それは風浪の高い日でございましたが、武蔵野からの早打ちに接するやいな、兵船九隻に、兵千七百を乗せ、鎌倉の海へさして船出なされました」

「では、その船手は早や、ついそこへ来ておるのだな」

「まいっております。江ノ島の島蔭まで」

「よしっ、さらば、こちらも急ぐ」

「その総がかりは、いつとなりましょうか。おそれながら、ご軍勢のくばりと、また、三木勢の上陸地、攻め入る口など、おさしず仰ぎとう存じますが」