Japanische Klassiker mit Furigana
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そらにわくきんいろのくも
空にわく金色の雲
小川 未明
Lesen Sie 空にわく金色の雲 (そらにわくきんいろのくも) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.576 Zeichen · 13 Bildschirme
と、正吉は、そのときぼんやりとして、ならんでいた武夫に聞きました。
「どんなおもちゃだったかな。バットとグローブは、知っているけど。」と、武夫は、頭をかしげていました。
「青い飛行機と、赤いお人形さんだよ。」と、正吉は友だちを見て、たずねました。
「知らなかったな。」と、武夫はてんで、そんなものに気がつかなかったようです。正吉は、やっと安心しました。もし、武夫がそれをほしいと思えば、いつでも自分のものに、することができたからでした。
しばらくして、こんどは武夫のほうから、
「正ちゃん、そんなに、いいおもちゃだったの。」と、聞きかえしました。正吉はそれに答えず、
「ねえ武ちゃん、あの金色の雲をごらん。きれいだろう。そして、あちらの空をごらん。あの青い色もきれいだね。ぼく、いままで見た、美しいものが、みんな目にうかんでくるんだよ。」と、正吉は、とび立つような、自分の心を、おさえきれなかったのです。
つぎの日の昼間、また二人は、この原っぱへきました。武夫がわざと三輪車で走るのを、正吉はそれと競走しようとして、素足で走りました。いまにマラソン選手になる自信をもとうとして、あやまって、足の指をいためました。