Japanische Klassiker mit Furigana
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
Lesen Sie 空中征服 (くうちゅうせいふく) von 賀川 豊彦 (かがわとよひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.687 Zeichen · 215 Bildschirme
賀川市長は大塩平八郎氏を議場に紹介した。
「ようレニン! 」
「直接行動の親分! 」
などと、口々にはやすものがあった。
大塩は始めから、大声に、いかにも興奮しているといった調子で、叫んだ。
「煙筒は社会の敵である。肺病人を作り、貧民を作り、濫費を助長し、空中を乱す、これ社会万民の敵である。煙筒がなければ産業が発達しないと考えるがごとき野蛮人は、一日も早く死んでしまえ! 煙にも種類がある。私がかつてあげた天満の煙のごときは最も煙の中のすぐれたものである! 」
「弁士、中止! 」
大塩の演説が面白いところまで行かぬうちに、尾行巡査が電話で若松署署長を呼び出していたものだから、署長は大塩の演説を中止することを手柄顔に「弁士中止」をやった。
議場は混乱した。
「やらせ!、 やらせ、大塩にやらせ! 」
と、狸も犬も兎も、こう叫んだ!
牛は若松署長に抗議した。
「自治権を蹂躙している」
松島は若松署長に飛びついていった、巡査と松島が格闘をやった。
署長は演壇から解散を命じた。
賀川市長はそれに抗弁した。「大大阪の自治権は若松署長によって蹂躙せられた」と。しかし若松署長は「まだ特別市制がしかれておらぬからそれは問題にはせぬ」