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Japanische Klassiker mit Furigana

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そらいろのきものをきたこども

空色の着物をきた子供

小川 未明

Lesen Sie 空色の着物をきた子供 (そらいろのきものをきたこども) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.149 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

君はあの森を見て帰ればゆかれるよ。」と、空色の着物をきた少年は教えました。

三郎は、この少年をいままで一度も見たことがなかったから、

「君は、だれだい。」と聞きました。するとその少年は、ちょっと顔を赤らめて、

「僕は、君をとうから知っているんだよ。」と答えました。そして、

「君に、池を教えてあげよう。」といって、三郎をあちらにつれてゆきました。すると、そこに池がありました。三郎は、この野原の中にこんな池のあることをはじめて知りました。ちょうど日が暮れかかって夕焼けの赤い雲が静かな池の水の上に映っていました。池の周囲には美しい花が、白・黄・紫に咲いていました。

そのとき、少年は足もとにあった小石を拾って、水の上に映っていた夕焼けの紅い雲に向かって投げますと、静かな池の面にはたちまちさざなみが起こって、夕焼けの雲の影を乱しました。しかして、それが、静まったときに、その真っ青な水の面には、少年の白い顔がありありと映って、じっと三郎の顔を見つめて、音なく笑ったかと思うと、たちまち消えてしまいました。三郎は、怪しんで、四辺を見まわしましたけれど、空色の着物をきた少年の姿はどこにもなかったのです。