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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにこんにゃくぼん

第二菎蒻本

泉 鏡花

Lesen Sie 第二菎蒻本 (だいにこんにゃくぼん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.739 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

」

と立塞がるように、しかも、遁すまいとするように、框一杯にはだかるのである。

「ちょっとお呼び下さいませんか。」

ああ、来なければ可かった、奥も無さそうなのに、声を聞いて出て来ないくらいなら、とがっくり泥濘へ落ちた気がする。

「唯今お湯へ参ってますがね、……まあ、貴方。」と金壺眼はいよいよ光った。

「それじゃまた来ましょう。」

「まあ、貴方。」

風体を見定めたか、慌しく土間へ片足を下ろして、

「直きに帰りますから、まあ、お上んなさいまし。」

「いや、途中で困ったから傘を借りたいと思ったんですが、もう雨も上りましたよ。」

「あら、貴方、串戯じゃありません。私が染ちゃんに叱られますわ、お帰し申すもんですかよ。」

七

「相合傘でいらっしゃいまし、染ちゃん、嬉しいでしょう、えへへへへ、貴方、御機嫌よう。」

と送出した。……

傘は、染次が褄を取ってさしかける。

「可厭な媽々だな。」

「まだ聞えますよ。」

と下へ、袂の先をそっと引く。

それなり四五間、黙って小雨の路地を歩行く、……俊吉は少しずつ、…やがて傘の下を離れて出た。

「濡れますよ、貴方。」

男は黙然の腕組して行く。