Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにこんにゃくぼん
第二菎蒻本
泉 鏡花
Lesen Sie 第二菎蒻本 (だいにこんにゃくぼん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.739 Zeichen · 32 Bildschirme
そのまま等閑にすべき義理ではないのに、主人にも、女にも、あの羅の償をする用意なしには、忍んでも逢ってはならないと思うのに、あせっていても、半月や一月でその金子は出来なかった。
のみならず、追縋って染次が呼出しの手紙の端に、――明石のしみは、しみ抜屋にても引受け申さず、この上は、くくみ洗いをして、人肌にて暖め乾かし候よりせむ方なしとて、毎日少しずつふくみ洗いいたし候ては、おかみさんと私とにて毎夜添臥※。夜ごとにかわる何とかより針の筵に候えども、お前さまにお目もうじのなごりと思い候えば、それさえうつつ心に嬉しく懐しく存じ※……
ふくみ洗いで毎晩抱く、あの明石のしみを。行かれるものか、素手で、どうして。
秋の半ばに、住かえた、と云って、ただそれだけ、上州伊香保から音信があった。
やがてくわしく、と云うのが、そのままになった――今夜なのである。
俊吉は捗取らぬ雪を踏しめ踏しめ、俥を見送られた時を思出すと、傘も忘れて、降る雪に、頭を打たせて俯向きながら、義理と不義理と、人目と世間と、言訳なさと可懐しさ、とそこに、見える女の姿に、心は暗の目はとして白い雪、睫毛に解けるか雫が落ちた。