Japanische Klassiker mit Furigana
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
Lesen Sie 糞尿譚 (ふんにょうたん) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.974 Zeichen · 99 Bildschirme
たん瘤などこしらえるのかえ、ほれ、この人の頭を見なさいとお母さんは云って、打たれた子供の頭を見たところが、あんまり名前が長いので、名前を云ってしまわんうちに、瘤は引っこんでしまって居った、あはははは、面白いだろう。彦太郎は面白そうに笑ったが、少年は一向おかしくもなさそうな顔をして、今度は長久命の長助が井戸に落ちこんで、引っ張りあげて、医者を呼んで、お母さんが耳元に口を当て、長い名前を呼び出したら、医者が、まだお経は早よござると云った、と云うのだろう、なんだ、そんな話、外のことはなんにも知らねんだろ、と少年は早口に喋舌ったかと思うと、いいッと歯をむき出して赤んべをし、呆気にとられて居る彦太郎を残して、一散に川岸に沿って、上流の方へ駈け去ってしまった。見えなくなるまで見送り、彦太郎はやっと我に返り、これはいったい何事だろうと小首を傾け、沸々と釜のふいている音を聞いて立ち上った。狐につままれたようにトラック小屋の方に来ると、緑色のトラックの箱に、白墨で何やら書いてあるのが眼に入った。あんなところに何にも書いてなかった筈だと思い、近づいてみると、打釘のような曲った片仮名が横につらねてあった。