Japanische Klassiker mit Furigana
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こうもうけいせい
紅毛傾城
小栗 虫太郎
Lesen Sie 紅毛傾城 (こうもうけいせい) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.403 Zeichen · 50 Bildschirme
松前の藩から、上陸を拒まれたを機に、この島に根城を求めたが、今までは一とおり、金髪にも亜麻色にも……。ええしたが、五大州六百八十二島の中で、ものもあろうに緑の髪の毛とは……」
しかし、そうしているうちに、横蔵の眼は、ほとんど痛いくらいに、チカチカしはじめた。
見ると、女はよろよろ歩き出して、夢中に藻の衣を脱ぎ続けるのだ。
唇をキュッと結び、寒気を耐えるように、両腕を首の下で締めつけると、ずるりと落ち、荒布の下から、それは牝鹿のような肩が現われた。乳房は石のように固くなっていて、高まり切った乳首、えくぼのような臍、それを中心に盛り上がった、下腹部の肉づきのみずみずしさ。
彼女の動作は、大きく弱々しく、ほどよく伸びた腓が、いまにも折れそうになっていく。
しかし彼女は、横蔵を眼に止めたとき、はじめて――それも本能的に、羞恥の姿勢をとった。はじめは、メディチのヴィナスのように、片手を乳の上に曲げ、他の伸ばしたほうの掌を、ふさふさとした三角形の陰影の上に置いた。が、すぐとこんどは、カノヴァのそれのように、両手を胸の上で組み交わした。
そして、その姿勢のまま、臆する色もなく横蔵に言った。