Japanische Klassiker mit Furigana
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かさねものがたり
累物語
田中 貢太郎
Lesen Sie 累物語 (かさねものがたり) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.407 Zeichen · 5 Bildschirme
与右衛門はそうして累を殺し、あやまって河に落ちて死んだと云って、その死骸を背負うて家に帰り、隣の人の手を借りて旦那寺の法蔵寺の墓地に埋葬した。与右衛門は元貧しい百姓の伜で累の婿養子になったものであったが、累が醜いうえにやかましいので、それを亡くして他から※(「女+朱」、第3水準1-15-80)な女を後妻にもらおうと思って残忍にも累を殺したのであった。
与右衛門は何人にも知られないで安やすと累を亡いものにしたので、後妻をもらうことにしたが、与右衛門の家には家についた田畑が多く従って家も豊かであるから後妻はすぐ見つかった。与右衛門は思うとおりになったので、秘に喜んでいると、その後妻はすぐ病気になって死んでしまった。
与右衛門はそこで三人目の女房を迎えたが、その女房もすぐ病気で死んでしまった。残忍な与右衛門もこれには神経を悩ましたと思われるが、それでも好い女房をもらうために義理ある女房を殺すほどの男であるからそのままにはいなかった。彼は四人目の女房を迎え、五人目の女房を迎えたが、それもすぐ死んでしまって、六人目に迎えた女房だけは、すぐ死なないで女の子を生んだ。