Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme
云うのんやったら貞之助兄さんから云うて貰おう」
「貞之助兄さんはどう云うてはるのん」
「こいさんの意志さえ真面目でしっかりしてるのんやったら、取次いで上げてもええとは云うてはるねんけど、欧羅巴に戦争始まりはせんか云うて、心配してはるねん」
「始まるやろか」
「どうか分らんけど、もうちょっと形勢を見てからにしたらどないやろう、云うてはるねん」
「それもそうやけど、玉置先生が近いうちに行かはることになったんやわ。そんで、行くのんやったら連れてったげる、云うてくれはるよってに、―――」
実は幸子も、こうなって来ては板倉とは勿論のこと、奥畑とも一時妙子を遠ざけるに越したことはないので、洋行させるのも一策であると思っていたのであった。が、欧洲の風雲がますます急を告げていることは新聞で見ても明かなので、そう云う所へ妹を一人旅立たせるのは彼女としても不安であり、本家も許す筈がないので躊躇していたのであるが、玉置女史が同行してくれると云うなら、考え直す余地はあった。妙子の云うのには、玉置女史もそんなに長く行っているつもりではない。女史が往年巴里へ行ったのは大分前のことなので、機会があったらもう一度出かけて最新の流行を研究して来たいと思っていた矢先、今度の水害で校舎の改築をしなければならなくなったので、その期間を利用して出かけること