Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme
そう云えば幸子は、この独逸人の一家が隣へ引き移って来て以来、ことさら覗いて見る訳ではなくとも、朝夕二階の縁側から庭の方を瞰おろす度に自然とその家の裏口が眼に這入るところから、夫人やアマの働き振りだの台所の様子だのを、手に取るように知ってしまったのであるが、いつ見てもコック場の器物がきちんと整頓していることは驚くべきものであった。料理用のストーブと調理台とを中心にして、その周囲にアルマイトの湯沸しやフライパンなどが、大きいのから順々に、必ず一定の場所に置いてあり、それらが孰れも綺麗に研かれて武器のようにぴかぴかしていた。そして、洗濯、掃除、風呂の焚き付け、食事の支度等々の時間が毎日判で捺したように正確で、幸子の家の者達は、隣家の人達のしている仕事を見れば時計を見る必要がない程であった。アマは若い日本人の女が二人いたが、彼女達については一度幸子の家との間にちょっとした事件を惹き起したことがあった。それは今雇われているアマ達の前にいた人達の時分のこと、―――そのアマ達は、幸子などが見れば骨身を惜しまずによく働く寔に忠実な人々であったが、でも彼女達にして見ると、夫人の人使いが余り激しいのが、かねてから不満だったのであろう、うちの奥様は自分が先に立って、一分の時間も無駄にしないように段取りを附けて用をなさるので、