Japanische Klassiker mit Furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme
私達も一つの仕事を済ませると直ぐ次の仕事へと追い立てられる、私達は日本人の家庭に雇われるよりは沢山お給金も貰っているし、家事についていろいろ為めになることも教えて貰うが、何しろ一日じゅう、息つく暇がない、全くうちの奥さんは主婦としては偉い奥さんで敬服させられてしまうけれども、使われる身になっては遣り切れない、と、そう云い云いしたものであった。ところが或る朝、このアマ達の日課になっているシュトルツ邸の塀の外周りの掃除を、幸子方の下働きのお秋が、此方の塀外を掃除するついでに、してしまったことがあった。お秋にすれば毎度シュトルツさんのアマさん達が此方の家の外周りを掃いてくれるので、たまに、たった一回お礼心に掃いてやったのに過ぎないのであったが、シュトルツ夫人がそれを見付けて、自分達の受持の仕事を余所の女中さんにして貰うとは何と云うふしだらなことかと、ひどくアマ達を叱ったので、アマ達も負けてはいなかった。何も自分達は仕事をずるけた訳でもなければお秋さんに頼んだのでもない、お秋さんが好意でしてくれた迄で、それも今朝だけのことなのだから、悪ければ二度として貰わない、と、彼女達は云うのであったが、言葉の通じないせいもあって、夫人が容易に許さないので、それならお暇を戴きましょう、―――宜しい、どうぞ出て行って下さい、と