Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme
な事件が多かったのに、それが此処へ来て一遍に静かになったので、一つはそのために、何かぽかんと穴の開いた、手持無沙汰な気がするのであろう。それにつけても、幸子は自分の生活が、内的にも外的にも、如何に二人の妹達と密接に結び着いているかを、感じない訳には行かなかった。幸いにして彼女の家庭は、夫婦の間も円満に行っているし、悦子は多少手のかかる児であるにしてからが一人娘のことであるし、本来ならば余りにも波瀾に乏し過ぎる、平和な親子三人の暮しなのであるが、今迄それに絶えずさまざまな変化を与えていたものは、二人の妹なのであった。だがそう云っても、それは二人の存在が煩わしいと云う意味ではなくて、反対に、二人のお蔭で常に家庭の色彩が豊富にされ、雰囲気が花やかにされているのを、幸子は喜んでいたのであった。なぜかと云って、亡くなった父親の陽気で派手な性質を誰よりも濃く受け継いでいる彼女は、家の中の淋しいことが大嫌いで、いつも賑やかに若やいで暮して行きたかったからであった。であるから、妹達が本家を嫌って二番目の姉の家の方でより多くの月日を送りたがるのを、彼女は姉夫婦の手前、決して此方から勧誘することはしなかったけれども、心の底には歓迎する気持があった訳なので、本家のように子供の多い所で暮させるよりは、家が広いわりに小人数な自分