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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme

Aozora Bunko

の家まで遺骸に附いて行ったこと、妙子も附いて行って今帰って来たのであるが、啓坊はまだ後に残って、親兄弟たちから「若旦那々々々」と云われながら何かと世話を焼いていたこと、今夜と明日の晩と通夜をして、明後日田中の家で告別式をするのであること、等々を語ったが、こんな時にも妙子は、看護疲れと寝不足とで顔に窶れは見せていたものの、表情動作はまことに落ち着き払ったもので、涙一滴見せるのではなかった。

お通夜には、その明くる日の夕方妙子が一時間程出ただけであった。彼女はもう少し勤めたかったのであるが、一昨夜以来いつも啓坊が来ていて、隙があれば何か話しかけようとするけはいが見えるので、それを警戒したのであった。貞之助は、告別式には自分達も行ってやらなければ悪いのだが、と云ったが、今日となっては、矢張二人の義妹たちの将来の利益と云うことが第一に考えられ、式場でいろいろな人と顔を合わすこと、―――殊に、あの新聞の事件以来の奥畑の一家と、そう云う場所で打つかることは面白くなく思われるので、結局自分は差控えることにして、幸子だけを、わざと時間外に弔問させた。妙子も告別式には出たが、火葬場へは行かないでしまった。