Japanische Klassiker mit Furigana
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せいアレキセイじいんのさんげき
聖アレキセイ寺院の惨劇
小栗 虫太郎
Lesen Sie 聖アレキセイ寺院の惨劇 (せいアレキセイじいんのさんげき) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.638 Zeichen · 65 Bildschirme
その時、束に糸を粘着させていた凝血が剥がれて、それが鐘楼の採光窓の付近に落ちたのですよ。また扉の前方にあったのも、糸が通過した径路を証明する以外のものではありませんでした。そうして、糸は鍵穴を通過し終って置洋燈の円筒の中に巻き納められ、と同時に、それまで糸に支えられていた鍵の押金が垂直に下りて、それで犯行の全部が完全に終りました。」
証明が終ると法水の顔から照りが引いて、
「どうです※(感嘆符疑問符、1-8-78) 今度は鐘声を中心に、脱出して行くルキーンの姿が描かれているでしょう。もちろんそれは、姉さんの仕組んだ二つの不在証明の一つなのです。外側から鍵を下す技巧は相当幼稚なものですが、鐘声はその神秘感ばかりではありません。幸い解けたものの、さてあれ程の計画を創作出来るかと聴かれたら、残念ながら否と答えるよりほかにないでしょう。とにかく姉さんは、これまで僕に挑戦した犯罪中最大の強敵でしたよ。」
「そうすると、姉は死刑でしょうか。」イリヤはとうとう触れてしまったが、法水は告白書の終りの数行を折って示した。すると、いきなり彼女は机の端をギュと掴んで血相を変えた。