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Japanische Klassiker mit Furigana

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はいたい

胚胎

宮本 百合子

Lesen Sie 胚胎 (はいたい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.077 Zeichen · 55 Bildschirme

Aozora Bunko

私はちっとも無理な事ではないと存じます。

法王 まだ若いからじゃ。

世の中に死ぬより恐ろしい悲しい事は有るのじゃ。

「生き過ぎた」と申す悲しみより、「死」の悲しみはうすいのじゃ。

わしは少し、「生き過ぎた」仲間なのでの。

第二の若僧が又何か云おうとすると下手の雑な彫刻をした扉が細く開いて遠慮深くここの主夫婦が出て来る。

目立たない――、それでも内福らしい着物に老婆の小指の指環が一つ目を引く。

老爺 いかがでござらっしゃります。

先ほど、お薬を煎じしゃった火が大方強すぎた事んだろうとの、婆がいかい事案じて居りまする。

婆  ほんにお坊様。

このほうけ婆が、ついうっかり薪をそえたで、常より苦うでござらしただろうかと案じましたので、おわびに出ましたでござります。

老僧話して居るつもりだけれど声は高いし一つ部屋なので法王に話すと同じ事になって仕舞う。

婆 (人の好いおしゃべりの口調で)それにの、お天とう様の、のぼらしゃった頃からつめてござらした衆が一刻も早くお尊い法王様をおがみたいと云うてでござりましての。

そらな、おききなされませ、

あの広場での人声がここまでどよんで参りましょうが。