Japanische Klassiker mit Furigana
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めばえ
芽生
宮本 百合子
Lesen Sie 芽生 (めばえ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.924 Zeichen · 81 Bildschirme
それをかくそうともしないで私はお敬ちゃんの手をひっぱって、嵐の様な勢で家にたどりついた。そして私の部屋に二人で馳け込むやいなや、私はたまらなくなっておけいちゃんのひざにつっぷして仕舞った。
御敬ちゃんは、
「貴方、あんまり何か考えすぎたんだ、キット、だけどもうすんで仕舞った事だから……」
こんな事を云って私の頭を押えて居て呉れた。私が泣きやんでしまっても、二人は手をにぎりあったまんま、口もきかずにお互の胸の波うちを見つめて居た。
彼の女
日向ですかし見るオパアルの様な複雑した輝きと色とをもって居る彼の女は、他人の量り知る事の出来ない程いろんな事を考え、想像する力をもって居た。彼の女は、毎日の暮し方でも気質でも進んで行く方向でも、まるであべこべの事をして居る男でかなり仲の好いのをもって居た。女の心から出るいろんな光りは、男の様子をこの上なくきれいなものにして見せたり、又とないほど腹のたつほどいやなみっともないものにして見せた。笑いながら軽い口調でじょうだんを云いながら、女は男の心を目の前に並べて見て居ると云う事は、男がどんなにしても知る事の出来ない事だった。