Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あらほうし
荒法師
山本 周五郎
Lesen Sie 荒法師 (あらほうし) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.734 Zeichen · 36 Bildschirme
三
沼、……そしてそういう風景のなかをとぼとぼとあるいてゆく人間の孤独な姿が、いつまでもかれの空想をひきずってやまない、人間はいつかは死ぬのである、いかなる富も権力も死からのがれることはできない、営々五十年の努力は金殿玉楼を造り権勢と歓楽を与えるかも知れないが、いちど死に遭うやすべてあとかたもなく消え去ってしまう、この世にあって存在のたしかなるものはまさに「死」を措いてほかにないのだ、かくて死はすべての消滅でありながら、しかも唯一のたしかな存在であるという、この矛盾は果してどう解すべきものだろうか……。
三
かれは六年のあいだこの疑問を解くために修業してきた、しかし追求すればするほどわからなくなるばかりだった、諸山の学堂にまなんだが、そこでは経典の字句の末節を弄ぶ煩瑣哲学が横行していたし、禅門を叩けば栲の仮面をかぶった瑠璃禅の臭気ばかりが鼻をつく、――生死超脱、口頭でやすやすとそう一喝できるのは、死がいかに避くべからざる宿命であるかという諦観に発するもので、生きてあることを肯定する上には立っていない、万物無常、生者必滅という観念を土台とするならば「生死超脱」