Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme

Aozora Bunko

訳のものじゃアございやせん、多寡の知れた胡蘿蔔ぐらいを」

千「なに胡蘿蔔ではない人参だわね」

丹「人参てえのは何だい」

千「人の形に成って居るような草の根だというが、私は知らないけれども、誠に少ないもので、本邦へも余り渡らない物だけれども、其のお薬をお母さまに服べさせる事もできないんだよ」

丹「何うかして癒らば買って上げたいもんだが、何の位のものでがす」

千「一箱三拾両だとさ」

丹「そりゃア高えな、一箱三拾両なんて魂消た、怖ろしい高え薬を売りたがる奴じゃアねえか」

千「なに売りたがると云う訳ではないが、其のお薬を飲ませればお母さまの御病気が癒ると仰しゃるから、私は其れを買いたいと思うが買えないの」

丹「むゝう三拾両じゃア仕様がねえ、是れが三両ぐらいのことなら大事な御主人の病には換えられねえから、宅を売ったって其の薬を買って上げたいとは思いますが、三拾両なんてえらい話だ、そんな出来ねえ相談を打たれちゃア困ります、御病人の前で高え声じゃア云えねえが、殊に寄ったら其様な事を機会にして他へ見せてくんろという事ではないかと思うと、誠に気が痛みやすな」