Japanische Klassiker mit Furigana
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はなばなしきしゅんかん
華々しき瞬間
久坂 葉子
Lesen Sie 華々しき瞬間 (はなばなしきしゅんかん) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.114 Zeichen · 92 Bildschirme
仁科六郎は川を眺めていた。仁科六郎の案内で酒場へ行った。酒場の女は、南原杉子を珍しげにみた。そして、言葉を珍しげにきいた。ビールとウィスキーをのんだ。
「女史は独身ですか」
「(みんな同じことに興味があるのね)私、などに誰も申込んでくれませんわ」
「結婚しようと思わないでしょう」
「ええ、まあそうね。私自信がないの」
「おおありの人じゃないですか」
「ちょっとまってよ。自信って、女房の自信がないわけよ」
「何故」
「男の人を安心させることが出来ないようですわ。主婦の務めは寛容でなきゃね。それなのに私はおそろしく我儘ですもの。結婚したら主婦の私は夫にほっとさせる義務があるのに、屹度、いらいらさせるばかりよ」
「経験もないのに」
「自分の性格で推測することは出来る筈」
「じゃ恋愛は」
「します。でも結婚しません」
「恋愛には自信があるのですか」
「あなたは理攻めね。恋をすれば、その日から、自信なんてありませんわ。生きてゆくこと。仕事には自信あってもね。恋をすれば盲目的になります」
「あなたが? 本当ですか」
「本当よ」
南原杉子は、本当よと云いながらおかしな気がした。彼女は、自分を盲目的な女にならせることが出来るのだから、本当に盲目的になりきるわけではない。