Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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けつえきがたさつじんじけん

血液型殺人事件

甲賀 三郎

Lesen Sie 血液型殺人事件 (けつえきがたさつじんじけん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.256 Zeichen · 71 Bildschirme

Aozora Bunko

あの瓦斯ストーブから僅々二時間足らずのガスの漏洩で、果して死ぬものだろうか。新聞にはこの事には少しも触れていないけれども、私は第一の大きな疑問だと思うのだ。

第二に、之は私以外の誰も知らない事であるが、例の雑誌の写真版が破りとってあった事で、私が出てから毛沼博士が起き上って、破りとったのでなければ、誰かが這入ったものと見なければならない。然し、その者はどういう方法で忍び込んだのだろうか。扉には内側から鍵がかかっていたというから、博士の許可を得て這入ったものと考えざるを得ない。それとも、博士が未だ鍵をかけないうちに、そっと部屋に忍び込んで、写真版を破りとり、又そっと出て行ったその後で、博士はふと眼を覚まして、起き上って扉に鍵を下したのだろうか。それにしても、学術上以外になんの価値もない、うす気味の悪い縊死の写真などを、一体誰が欲しがろうというのだ! そうすると、写真はやはり毛沼博士自身が破ったのかも知れない。いずれにしても、写真版の行方は相当重要な問題である。

第三にはあの奇怪な脅迫状だ。私の生年月日が書いてあったが、あれは偶然の暗合だろうか。偶然の暗合にしては、あまりピタリと合いすぎるけれども、仮りにそうとして、一体何事を意味するのか。