Japanische Klassiker mit Furigana
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はだかぎ
裸木
豊島 与志雄
Lesen Sie 裸木 (はだかぎ) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.049 Zeichen · 33 Bildschirme
」
「だって、何があんなに可笑しいんでしょう。」
「何か変なことを思い出したんだろう。……それはそうと、訪ねていってみようかな。」
「今晩か明日か、また来ると云っていらしたわ。」
「今晩か明日……やはり何か用があるのかしら。」
佐野は一寸気にかかった。
先日のこと……よしない時に出逢って、よしないことを饒舌っちゃった、というより寧ろ、その全体が不安なことに思い出された。
敏子も何だか気がかりらしい様子をしていた。
「いや、何でもないことかも知れない。」
「だけど、変だったわ、時々じいっと坊やの方を見ていらっしゃる様子が……。わたし一寸恐くなりそうだった。」
「ははは、ばかな。」
――なんだ、そんなことか。
佐野は笑ってそれきりにした。
けれど、翌日の晩、武田が訪ねてくると、何故ともなく、二人とも玄関へ出ていった。
「やあー、また来ましたよ。」
その調子ばかりでなく、様子に、佐野は一寸面喰った。先日の憂鬱な影が薄らいで、どこか無邪気なそして押しの強い、いつもの武田になっていた。
「僕の方から行こうと思ってたところだった。」
「なあに、別に用はないんだから……。一寸子供の顔を見たくなってね……。