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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやはながめてかんがえている

親は眺めて考えている

金森 徳次郎

Lesen Sie 親は眺めて考えている (おやはながめてかんがえている) von 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.403 Zeichen · 29 Bildschirme

Aozora Bunko

しかもまた抱くにふさわしい腕も胸も整っていないのだ。羽毛の服の内側のような所に卵を保持して暖めていると適期に裾の所から小さな鳥が出て来て、親に保護されよたよたと歩く。色々な保護方法が集団的にまたは個別的に発達している。本能的とでもいうべきだろう。風雪がおそい来る、外敵がやって来る、傷つくものも仆れるものも出来る。その屍体は怪鳥めいた他動物の餌食になる。つまり親の保護がなければ小動物は生存することが出来ぬのだ。

これが一年も経つと、成鳥になり、親子の関係ははなれて行き、自立する。また異性愛をも発する。かくて永遠の時のひとこまを形成して行くのである。

四尺以上の身長で、常に二本足で立って歩き、一夫一婦であり、子は一ぴきしか生まないという群棲動物を見ていると、非常に我々人間にあてつけるようであり、自分達の家庭生活をいやでも思い出さざるを得ない。「親子相愛生活の姿は可愛いな」と賞めるかたわら、その本能的かつ盲目的なることにおいて、我々はあまり鳥後に落ちないと自嘲したくなる。同時に父子の間にある色々な心理現象を自省して見ると、自分には自分の世界があって、愚なようでもあり尊くもある。